旅の準備渡航手続き

登録証書と国際ナンバープレートの取得
自動車カルネの取得
バイクの輸送
航空券の手配
旅行保険の加入
国際免許証の取得


登録証書と国際ナンバープレートの取得

登録証書 Registration Certificate は、車を海外で使用している間は常に携行していなければならない。登録証書 と国際ナンバープレートの取得は、以下の物を所轄陸運局に持参し申請する。どちらも申請後一週間もあれば出来るだろう。なお、国際ナンバープレートはJAFのカルネ窓口でも取得できるようだ。

・パスポート、
・認印、
・住民票写し、
・自動車及び250cc以上の二輪車は車検証、125〜249ccの二輪車は軽自動車届出済証と自賠責保険支払証、125cc未満の二輪車は原付標識交付証明書と自賠責保険支払証

自動車カルネの取得

通常、他国間の輸出入の際には煩雑な通関手続きや関税納付が付随するものだが、自家用車で国境を越える度にこんなややこしい事をやっていたのではたまらん、という事で1949年に「自家用自動車の一時輸入に関する通関条約」という国際条約が制定され、締結国には免税措置が取られるようになった。自動車カルネはその自家用車の一時輸入の際の通関手続きを簡素化するための通関用書類の事。
・有効期間は1年間。ただし延長可。
・使用車は原則的には日本に持ち帰ること。現地売却は出来ない(べらぼうな関税違約金をとられるらしい)。
・カルネは利用できる国とできない国がある。欧州諸国などカルネを利用できる国でも別に必要ない場合もあるし、また利用出来ない国でも免税で入国出来る場合もあり、よく分らない時は直接当事国に確認する必要があるだろう。

申請方法
最寄りのJAF地方本部に連絡し、申請書類を取り寄せる。そして以下の書類を作成してJAF窓口に提出する。書類等に不備がなければ一週間から10日で出来上がる。
書類 部数 取得先 備考
登録証書 陸運事務所 カルネ名義人名で発行されたもの
印鑑証明書(名義人・保証人) 各1 市町村区役所 申請3ヶ月以内に発行のもの
スペアパーツリスト及び
パーソナルアイテムズリスト
各2 自作 予備パーツやその他携行品は車両と一緒に持ち込む
ことにより無税になる。JAFの書類に見本が載っている
旅行計画書・旅行ルート地図 自作 JAFの書類に見本が載っている。地図は白地図を買って作成
車検証コピー
カルネ申請書 JAF所定用紙
車両に関する記載 JAF所定用紙
誓約書 JAF所定用紙
その他にも、貸与証明、サイン証明、委任状などがいるケースがある。


申請費用
カルネ発給料金
(JAF会員は6千円割引)
5枚物 21,000円 必ずしもカルネを利用出来る国全ての
枚数を揃える必要はない。必要のない
国もあるから。
10枚物 26,000円
25枚物 31,000円
クレーム処理預り金 カルネ1冊につき 30,000円 何も問題無ければ旅行後返金される
その他費用
(場合に応じて発生する)
カルネ再発給料金(有効期間前に限る) 5,250円 このような問題が発生した場合は、
上のクレーム処理預り金から差し
引かれる
カルネ有効期間の延長手数料 5,250円
クレーム対応 5,250円
キャンセル料(有効期間前に限る) 5,250円


担保

カルネを使用して一時輸入した車両が再輸出されなかった場合、輸入国税関から関税違約金がJAFに対して請求される。JAFは一時的にこれを立て替えるが、最終的には本人が支払わなければならない。このような場合に備えてJAFは担保を取っている。納担方法は以下の3つから選択できる。
現金担保 通過国中で最も高関税率から算出した関税違約金に相当する金額を現金で寄託する
カルネ保険 通過国中で最も高関税率から算出した関税違約金に相当する金額の3%を掛捨で支払う。
ただ、これにより免責になるのではない
保証書 関税違約金を支払わなければならない事態になった場合、保証している会社や団体が
カルネ名義人に代わって支払を保証する保証書を提出する
#参考資料:JAF本部国際部「自動車カルネのご案内」

バイクの輸送

輸送業者bikepacking
運送会社を中心に電話やメールで数社に問い合わせ、結局日本通運に依頼する事にした。
決めた理由は
・梱包から現地での手続きまで一貫してやってくれる
・担当者の対応も早く、感じが良い。けっこう慣れてそう
・金額的にも全てコミの値段としてはそこそこリーズナブルではないか
・ アジア地域でのネットワークもしっかりしており、帰路の輸送でも頼める
費用
神戸→パリ間 約17万円

内訳
項目 単価 数量 金額 備考
梱包料金 9,700円/3 4,227M3 41,002円
取扱料金 12,000円/件 1件 12,000円
通関料金 3,540円/件 1件 3,540円
海上運賃
神戸→パリ
US$120/M3 4,227M3 US$507.24
(54,934円)
CFSチャージ 4,745円/M3 4,227M3 20,057円
海上保険料 4,857円/件 1件 4,857円
国内費用合計 136,390円
現地費用 FR1800
(30,600円)
※ 船自体はアムステルダムに揚るが、保税状態でパリまで陸送してくる
※ 為替は1USドル=108.3円、1仏フラン17円を適用
日本での手続き
1 電話とメールにて値段、日取り、必要書類等の確認
2 カルネが出来たら、その原本と登録証書のコピーを担当者に送付
3 2月10日に日通の神戸梱包工場へ搬入
4 確定料金と今後のスケジュールが通知される
5 料金振込み
6 担当者から直接B/L、保険証書、その他書類を受取る

現地での手続き
1 パリに到着後、日通パリに電話連絡、受取り日時と金額、場所を確認
2 受取当日、梱包解除に立会い、荷物を確認し、カルネを受取り、支払いを済ませる
3 ガソリンは抜いてあるので、日通の人に近くのSSへガソリンを買いに連れて行ってもらう。
4 バイクの点検、荷造り後出発
    

注意点

・従量料金の項目が多いので、なるべく積荷を小さくする努力が必要であった。もし梱包を自分ですれば、もう少し安くあげられたであろう。
最初に電話で見積もりをもらった時は14万円であり、この金額を鵜呑みにしたのも悪かった。
・神戸の出荷時点でバッテリを外しておいてくれと頼んでいたはずなのだが、うまく伝わっていなかったらしく、線がつながったまま。
 おかげで始動に手間取り、現地の従業員に手伝ってもらって押しがけの発信となった。上の体積の件も含め、梱包の際には、細かく念を入れて注文すべし。

  


航空券の手配

マップインターナショナル京都店を利用(四条柳番場西入ル北側)。発券の他にも各国の出入国状況や交通事情など、いろいろと情報提供をもらった。ここはHISほど混んでないし、無料インターネットや世界のビデオとかもあってくつろげる。
(さらに旅立ってからも、メールで危険情報などを教えてくれるので、とても助かる。これは担当者の人柄なのだろうが)

チケットは3月21日の大韓航空で6万9千円。ソウル経由だが当日着で、経由便としては一番早い。35日FIXなので帰りは捨てる。

旅行保険の加入


AIU、JTB、東京海上3社を比較。保険料と保障額はまったく同じなので、加入最低保険料が小さいJTBを選んだ。
項目ごとにバラで加入できる。下表の黄色のマークの商品を組み合わせた。
合計で56,370円
JTB旅行保険テーブル (期間:12ヶ月) 2000年3月現在のパンフレットより引用
基本契約 特約
傷害 疾病 賠償責任 救援者費用 携行品損害
死亡・後遺障害 治療費用 治療費用 死亡
1000万円(4,150) 200万円(3,470) 100万円(8,560) 500万円(2,830) 5000万円(430) 200万円(1,360) 20万円(6,260)
2000万円(8,300) 300万円(5,210) 200万円(17,120) 1000万円(5,660) 300万円(2,040) 30万円(7,280)
3000万円(12,450) 500万円(8,680) 300万円(25,680) 2000万円(11,320) 500万円(3,400) 50万円(12,380)
5000万円(20,750) 700万円(12,150) 500万円(42,800) 3000万円(16,980) 70万円(17,500)
7500万円(31,130) 700万円(59,910)
※左は補償額、右のカッコ内は保険料(単位:円)
※まったく自由に組み合わせられる訳ではなく、基本契約は必ず組み込むとか、傷害死亡≧傷害治療≧疾病治療とかいくつかのしばりはある。
※自動車運転者の賠償責任は含まれない。

国際運転免許証の取得
 

運転免許試験場へ行って申請すれば約一時間で発行してくれる。
手数料2,600円、写真(5*4cm)、印鑑を持参。